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執筆者の写真豊田

現代人なら違う反応ではないか

更新日:2018年10月28日

柳生心眼流に入門したばかりの頃、知った話です。

諸国を廻り武者修行した竹内久勝(竹内流)は最後に宇喜多忠家と勝負することにした。

対座した久勝と忠家は酒と料理を前に楽しく談笑していた。

突然久勝が腹が痛いと訴えた、心配して薬をさしだす忠家のスキを逃さず当身を入れ

縄で縛り上げた。

気が付いた忠家は暴れて縄を解こうとした。

その時、久勝が、一度死んだものが動くな!と制した。

 現代の人間なら、久勝は卑怯だと考えるかもしれませんね。

しかし忠家は感心し、久勝の弟子になったそうです。

古武道を創始した頃の武士はこの様なメンタルだったのでしょう。

 私たちが演武する際の先生の注意点は、「隙の無い態を見せろ」でした。

これが一番大事なんだと、心がけています。

見栄えは二の次です。




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